『スマホを落としただけなのに』感想 著者 志駕晃|ラストに衝撃!

こんにちは。

はるき ゆかです。

 

昨日、著者 志駕晃『スマホを落としただけなのに』読み終わりました。

このところ、少し重いテーマの本を読んでいたので、本書はとても読みやすいミステリーで、とても面白かったです。

もちろん、連続殺人の話なので軽いテーマとは言えませんが、フィクションなので、気楽に楽しく読めました。

ミステリー初心者にもおすすめです。

そういう私もミステリーはそれほど読んだことがないのですが、ページを捲る手が止まりませんでした。

 

途中で犯人、わかるかも…しれません。

しかし、それよりもっと衝撃の事実がラストにあるので、そっちにびっくりです。

本書は、映画化もされましたね。主演の稲葉麻美役は北川景子さん。

相手役の富田誠役は今をときめく田中圭さんです。お二人を頭の中で想像しながら読むと楽しいです。

 

映画は観ていないので、もしかしたら少しストーリーが違っているかもしれませんね。

お二人共、役にぴったりだったので、映画も観てみたいなと思いました。

スマホを落としたことありますか?

スマホ

私は、スマホをバッグごと引ったくられたことがあります。

しかし、本書の犯人のように知能犯ではなかったので、特に困ったことはありませんでした。

それにしても、本書は本当に「スマホを落としただけなのに!」という話の展開です。

 

確かに、今は、誰もがスマホにいろんな情報を入れてますよね。

日本人は誠実な人が多いので、警察に届けてくれることが多いですが、本書のような犯人に拾われたら…と思うとゾッとします。

しかし、主人公の稲葉麻美は黒髪のすごい美人なのでこうなってしまったわけですが。

 

それも、拾われたのは、彼氏(富田誠)のスマホで稲葉麻美本人のものではないのです。

しかし、いろいろと二人の間の情報やSNSなどから怖い思いをしなければならなくなります。

SNSって、気をつけないと本当に怖いものですね。特にfacebookは、ある程度本人が特定しやすいのが怖いです。

 

スマホは落とさないように…みなさんも気をつけてくださいね。

ここでも母親の存在の重要性を実感

母と子

今までブックレビューを書いてきた中でも、「母親の存在」の重要性を感じてきましたが、本書もまさにそう感じさせる作品でした。

やはり、母親のネグレクトだったり、親子絶縁状態だったり…。

それがなければこんなことにはならなかっただろうな…とは思います。

 

目黒区女児虐待死事件のような痛ましい結果にまではならなくても、子供のときに母親の愛情に恵まれない子供が精神的に病んでしまうことは少なからずあるのだろうと思います。

何度も書いていますが、虐待されていた人の全てがそうだとは思いませんが、やはり母親の存在は子供の人生に大きな意味を持っていると感じます。

最後に

本書は犯人探しよりも、別の衝撃が大きい小説です。

犯人はおそらくすぐわかります。それ以上に別の部分での衝撃が読者を待ち構えています。

 

志駕晃氏の文章がとても読みやすく、エンターテイメント性も高く、とても楽しめます。

2017年「このミステリーがすごい!」大賞・隠し玉作品です。続編が映画化されるとのことですので、それも楽しみですね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。